新しい命

 春の陽気から、少しずつ蒸し暑い初夏へと変化してきました。いつの年からでしょう。白菊保育園のテラスの上に、ツバメの家族が巣をつくるようになり、そこから毎年帰ってくるようになりました。今年は4月の中旬頃から巣作りを始めたツバメたち。子ども達と観察していると、泥や藁を何往復もして集め、くちばしを器用に使って作っていく姿は、小さな職人さんのようでした。


 毎日飛んでは帰ってくるツバメが、子ども達には不思議に見えたのでしょう。「ツバメさん、何してるの?」という質問が。子ども達の中にはツバメを見ることが初めてで、飛んでいく姿に毎回驚いたり、怖がったりもします。どうしたら子どもたちにツバメとのふれあいを大切にしてもらえるのかと考え、「ツバメさんは、一生懸命作ったお家で卵を産んで、大事に大事に育てているんだよ。もう少ししたら赤ちゃんが生まれるから、早く見られるといいね!」とツバメの生育について簡単に話すと、少しずつツバメへの興味が湧いてきたようで、3歳以上児さんを中心に様子を見ることが日課になっています。

 自然豊かな環境だからこそ身近に感じられる、生命の誕生。子ども達の表情からは、新しい命との出会いに“ウキウキ・ワクワク”している気持ちが伝わってきます。「どんな赤ちゃんに会えるかな」と子ども達と一緒に楽しみにしながら、これからもたくさんの生き物と触れ合い、子どもたち自身が大きく成長していきますように。

                                 白菊保育園      坂元

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