ありがとうの木

 「秋になって、お庭の木も色が変わってきたね」という年長児きりん組さんとの会話から…。

 「木ってすごいんだよ。みんなが生きていくために大事なものを与えてくれているよ。知ってる?」『なあに?くだもの?』「そうだね!それもあるけれど… あのね、酸素を与えてくれているの!」『酸素ってなあに?』「 (深呼吸して)こうやってみんながいつも吸っているのが酸素なんだよ。 私たち人間や動物や虫たちや植物が生きていくために必要なもので、空気の中に入っているとっても大切なもの。木からたくさんのきれいな酸素が生まれているよ。地球の生き物は、この酸素を吸って生きているんだ。」『酸素ってすごい!』『すごいね!木って』『木さんありがとうー!だね!』と子ども達…。

 「木が大きくなるためには何が必要?」『水!』「そうだね!じゃー、水はどこからくるの?」『海!』『雨!』答えがすぐに返ってきます。『雨が降ってくれるから木やお野菜やお花が喜んで大きくなる!』 「そうだね~!もし、お水がなかったら?」『お水が飲めない!ご飯も食べられないしお風呂にも入れない!お米もお野菜もそうだ!お水がなかったら生きていけないね。雨が降らなかったらかれちゃうね』「そうだね。雨が降ってくれるから海のお水がみんなの所に届くんだね!」『雨さんありがとう! お水さんありがとう~!』

 『お天気のときは?あっ! お日様がなかったらまっくらだ~!』『だれだかわかんないよ!暗くて何にもできないね!お日様の光がなかったら、木やお花やお野菜も大きくなれないよね!』という声が…。本当にその通りです。『お日様ありがとう~!』

 「虫がいてくれるからウンチで土に栄養が届いてきれいになって植物が育っていく。鳥が木の実を食べてウンチをして落としてそこからまた木が芽を出して大きくなっていって、また木が増えていく!」『みんなだいじなんだね!』「この地球の生き物みんな大事!みんなつながっているよ!」『虫さんありがとう~!』『鳥さんありがとう~!』

 みんな『ありがとう~』とお礼を言いました。そして、みんながありがとうという気持ちを伝えたいものを自由に描いて、「ありがとうの木」を創ることになりました。

 

 木、太陽、雨、大好きな家族で住んでいるお家、動物、虫たち、お花やお野菜…  子ども達は集中して想いを絵にしていきます。

 そして、子ども達は大好きなパパやママ、おじいちゃんおばあちゃんにもありがとうって言いたいと話していました。

 大きな木を真ん中にして、すごい集中力でレイアウト。描いた絵を切ったり貼ったりしながら、みんなの合作「ありがとうの木」が完成しました!

 きりん組さんの「ありがとう」のこころで、お空から降る雨やお日様、木々、動物たちも、みんなみんなとっても嬉しそうです。                                                                                  白菊保育園 松元

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