献立に込めたメッセージ
私たち栄養士は献立を立てるとき、子ども達を思い、食べる姿を想像しながら考えます。
“たくさん食べて大きくなってほしい” “旬の野菜を味わって欲しい” “苦手なものを少しでも克服できますように‥・” 何度も検討や試作を重ね献立が完成。
先日は月1回、保護者の方にご協力いただいている“愛情弁当”の日でした。子どもの様子を見に行くと、お弁当を嬉しそうに見せてくれる子。お友だちと中身を見せ合いっこして、同じおかずを見つけると「一緒~♡」と笑いあう子。たくさんの愛情がギューと詰まったお弁当を食べる姿に、ほっこりと心温かくなりました。
子ども達が毎日食べている給食は、栄養士だけでなく生産者・納入業者・検食者、そして給食当番…とたくさんの人の手を通してひとりひとりの元へ届けられます。
先日の節分では、お世話になっている漁業士会さんからブリの差し入れが。照り焼きにして、恵方巻に巻いてみんなで頂きました。恵方巻を頬張る子ども達から「お魚おいしい~♡」と思わず声がこぼれます。
子ども達はみんなが込めたメッセージをしっかりと受け止めてくれているのですね。「食」は、生きるうえで基本となるもの。毎日の食事を大切にすることは、自分も食に関わってくれた人たちも大切にすることだと感じます。
コロナ禍という言葉を耳にするようになり3年目を迎えました。黙食と言われ、食事中も会話を楽しめなくなった寂しさはありますが、献立にたくさんの人の思いをのせて、これからも美味しい給食作りに努めていきたいと思います。
ユズリ葉の杜保育園 榎屋
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