「ぼくはねんちょうさん」

 皆さんは「ぼくはねんちょうさん」という絵本をご存じですか。

 ちょっとおませな男の子が「○○○と思う僕は年長さん」という語り口調でお話は展開されます。大人が思う「子どもらしさ」と実際の「子ども」のこのギャップがついつい癖になってしまう物語です。

 ユズリ葉の杜保育園 上荒田には、年長児が4名在籍しています。少ない、という印象を受けるかと思いますが、普段は8名の年少児と10名の年中児と一緒に元気いっぱい活動をしています。

先日、お昼寝の時間を使って年長児の4人で松ぼっくりの制作をしました。4人だからこそ、自由に絵の具を出したり、絵の具の筆も何本も使ったりして、制作時間を楽しむことができました。

 色塗りを開始して数分後、自然に「〇色が使いたいんだけど使っていい?」「混ざらないように、これ(筆)を〇色で使うようにしよう」とルールを決めて協力し合い、「混ぜたら〇色になった」と色々発見しながら楽しそうに松ぼっくりに色を塗っていく子どもたち。色を塗るという作業の中でも、子どもは私たち大人が思う以上に、様々なことを考えているのだと、改めて気付かされました。

「ぼくはねんちょうさん」という絵本の世界観のように、きっと4人の年長児も社会性や自主性が育ち始めていると思います。子どもだからと言って子ども扱いをするのではなく、微妙な心の動き、変化、情景を理解して見守ってあげられるような大人になりたいですね。

ユズリ葉の杜保育園 上荒田   木佐貫 絵美

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